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糖尿病という病〜【その2】三大合併症と併発症〜

こんにちは。とぅるーたです。ご訪問いただき、ありがとうございます。

前回の記事では「糖尿病の概要」についてお伝えしました。

true-masashi.hatenablog.com

 

今回は糖尿病の本当の怖さ「合併症」と「併発症」についてお伝えします。

人によっては読むのが辛い内容になるかと思いますので、自分や家族が糖尿病を患っていたり、辛い状況にいる人はブログを閉じてください。

健康を目指したい人や血糖値が高めの人、糖尿病という病について更に学びたい人はぜひ読んでいただきたいと思います。

 

 

1.突然起こる合併症による症状

あなたの視力が大幅に低下して眼が見えなくなりました。あなたは週に3日、4〜5時間ほどかかる人工透析という処置を病院でしなくてはいけなくなりました。あなたは足を切断し、義足をつけて生活をしなければなりません。

 

これらはすべて糖尿病によって起こる「慢性合併症」です。

糖尿病はインスリンが不足したり、効きにくくなったりして血糖値が高くなる病気ということを前回の記事で説明しました。

血糖値が高い状態を放置し続けると、血液中にある糖が血管の内側に付着します。すると、血管を傷つける「活性酸素」が発生し、血管がダメージを受けます。特に細い血管が集中している眼球、腎臓、足の裏や指などの末梢神経に優先的に障害を与えます。

血糖値が高い状態が続くことで、眼が見えなくなったり、人工透析を余儀なくされたり、足を切断しなくてはならなくなります。

これらの合併症は「三大合併症」と呼ばれています。そして、これら合併症は一度発症してしまったら、治すことはできません。

糖尿病は初期段階ではほとんど自覚症状はありません。自覚症状が出るのは、かなり重症になってからです。そして、これらはまるでドミノ倒しのように次々と起こります。これが糖尿病の本当の怖ろしさです。

 

 

2.重大な病気になるリスクも高い

糖尿病の期間が長いほど、がんの発症率が高くなると言われています。糖尿病と診断されてから15年以上の人は15年未満の人に比べて男性で1.6倍、女性で1.8倍になるという報告もあります。

オーストラリアでの糖尿病患者110万人を対象に行われた大規模な調査では、感染症による死亡率は通常と比較して1.5〜4.4倍と健康な人と比べてかなり高い致死率が示されました。また、血糖のコントロールが悪いほど感染症にかかるリスクは高くなる傾向があります。

他の併発症として、歯周病が1.6〜2.9倍、アルツハイマー認知症は2.1倍という調査結果もあり、三大合併症だけでなく、健康寿命を短くする様々な病気になるリスクを抱えています。




3.糖尿病の治療の目的

糖尿病の治療を進めていく上で最も大切なのは、「合併症を発症させないこと」です。

そのためには、糖尿病診断の代表的な指標である「HbA1c」(ヘモグロビンエイワンシー)を7.0%以下に(できる限り低く)維持することが大切です。

糖尿病と診断されたら、定期的な通院を行い、主治医の指示に従いましょう。

そして、少しずつでも構わないので、食事療法運動療法を進めていきましょう。

病気をそのまま放置していると確実に病気は進行していきます。

放置し続けてしまうと、5年程度で足などの末梢神経に異常をきたし、7〜8年くらいで眼に異常が現れ、10〜15年も経過すると腎症が発症して人工透析が必要になります。

病院に通院し、主治医の指示に従って健康的な生活を送ることで、これらの合併症を発症させることなく、健康寿命を延ばすことができるのです。

 

4.まとめ

今回は糖尿病の合併症と併発症についてお伝えしました。今回のまとめです。

 

1.血糖値が高い状態(糖尿病)を放置し続けると、いずれ眼が見えなくなったり、人工透析が必要になったり、足を切断しなくてはならなくなってしまったりと日常生活に大きな障害となる「合併症」を発症する。

 

2.糖尿病はがんや感染症歯周病認知症など健康寿命を短くする様々な病気になるリスクを抱えている。

 

3.糖尿病の治療は「合併症を発生させないこと」。そのためには、糖尿病の診断の指標であるHbA1cを7.0%以下に維持していくことが大切である。そのためには、定期的な通院と食事療法、運動療法を続けていくことが重要になる。

 

 次回は糖尿病の人が食事で気をつけるべきことと、食事療法についてお伝えします。

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参考図書: