とぅるー OUTPUTNote

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糖尿病という病〜【その3】食事療法・食事で気をつけるべきこと〜

こんにちは。とぅるーたです。ご訪問いただき、ありがとうございます。

前回、前々回に引き続き「世界一わかりやすい最新糖尿病対策」(玉谷 実智夫 著 時事通信社の気づきをアウトプットしていきます。

 

1回目は糖尿病の概要について、糖尿病とはどのような病気なのか?についてお伝えしました。2回目は合併症と併発症、糖尿病の怖さについてお伝えしました。

3回目である今回は糖尿病治療の第一歩、食事療法についてシェアしていきます。

老若男女に役立つ記事ですので、こちらで得た情報を知識にして、ダイエットを始めてみたり、健康増進を目指していただけたら幸いです。

 

 

1.カロリーだけに注目するのは誤りである

減量したい人が食事に際して最初に気にするのが「カロリー」でしょう。

1990年代前半よりカロリーの摂りすぎが肥満の原因であるとされていました。

しかし、日本の肥満者の傾向と摂取カロリーの統計のデータを見てみると、それが間違っていることが証明できます。

1980年時点で日本の肥満者(BMI25以上)の割合は男性18.4%、女性20.7%でした。その後、女性の肥満者の割合はほぼ横ばいでしたが、男性の肥満者の割合は増加し、2018年時点で男性33.6%、女性19.4%となりました。日本人全体で見れば、肥満者の割合は増加傾向にあると言えます。

カロリーの摂りすぎが肥満の原因であるならば、肥満者が増えているのなら摂取カロリーも増えていると予想されます。

国立健康・栄養研究所『身体状況調査』『栄養素等摂取量』2018年」によれば、日本人の1日の平均摂取エネルギー量は1975年の2,226kcalをピークに、2018年には1,900kcalにまで減っています。日本では摂取カロリー量が減っているにも関わらず、肥満者が増えているのです。つまり、カロリーと肥満に相関関係があるとは言えません。

 

あなたが、ハンバーガーショップハンバーガーとフライドポテトとコーラのセットを食べるとしましょう。最も大きなサイズのものを頼むとすると、ハンバーガーは524kcal、ポテト大が527kcal、コーラ大が181kcalで合計約1,222kcalです。カロリーを減らすために同じメニューの最も小さいサイズに替えると、ハンバーガーは256kcal、ポテト小は225kcal、コーラ小は90kcalで合計571kcalです。

日本人の一日の推奨摂取カロリーは活動量の少ない女性で1,400〜2,000kcal、活動量の少ない男性で2,000〜2,400kcalです。571kcalのハンバーガーセットを3食食べても合計1,713kcalなので男女ともに推奨カロリーに収まり、カロリー計算上では問題ありません。

ところが、実際にこの食事を3食続ければ、多くの人が太っていきます。この例を見ても摂取カロリー量と肥満に相関関係がないことは証明できるのではないでしょうか。

 

2.減らすべきは「血糖」と「インスリン」である

人間が食べた食べ物は消化されてブドウ糖になり、血液を通じて全身の器官を巡ります。この時に血糖値が上昇し、これを検知して腎臓でインスリンが分泌されます。インスリンは必要な量の糖を全身の細胞に送り込み、細胞はこの糖をエネルギーとして使います。このとき、余った糖があれば、インスリンはそれを脂肪細胞に送って貯蔵します。

血糖値が急激に上がると、インスリンブドウ糖を次々と脂肪細胞に送り込み、結果として肥満状態になってしまうのです。

逆に血糖が多くなく、インスリン量が少なくなれば、身体はインスリンによって蓄えられた中性脂肪を分解してエネルギー源として使用します。このような状態であれば、脂肪は分解されて減っていきます。

糖尿病を予防する(痩せたい)なら、血糖値を高くない状態にして、働いているインスリン量が少ない状態にすれば良いのです。

 

3.血糖を上げないためには糖質に注意する

血糖を上げる原因となっているのは、糖質です。読者のみなさんは糖質と聞いて思い浮かべるものは何でしょうか?私が一番に思い浮かべたのは、砂糖です。砂糖は糖質の代表格ですが、砂糖”だけ”を控えれば糖質を控えたことになるのでしょうか。

答えは「NO」です。糖質は主に炭水化物に含まれており、米、小麦粉、芋類、豆類やかまぼこなどの練り物類、酒類などにも多く含まれています。

糖尿病の治療で大切なのは、「糖質制限」なのです。

日本人の一日の糖質の摂取量はだいたい300gとされています。当著書ではこれを70〜130gに制限する「ゆるやかな糖質制限」を勧めています。

参考までに、100gあたりの糖質量の一覧表のリンクを貼っておきます。

糖尿病(予備軍)の方、無理なくダイエットをしたい方、健康を目指したい方は参考にしてみてはいかがでしょうか。

https://locabo.net/dictionary/

 

4.まとめ

今回は糖尿病の食事療法についてお伝えしました。今回のまとめです。

 

1.カロリーの摂りすぎだけが肥満の原因になるわけではなく、カロリーだけに注目するダイエット法は誤りである。摂取カロリー量と肥満に相関関係はない。

 

2.減らすべきは、カロリーではなく、「血糖」と「インスリン」である。糖尿病を治療する上で大切なのは、血糖値を高くない状態にして、働いているインスリン量も少ない状態にすること。

 

3.血糖値を上げないためには糖質を制限することが有効である。糖質の高い食べ物を把握しておくことで糖質制限ができるようになってくる。糖質制限する場合の一日の糖質摂取量は70~130gを目安にすると良い。

 

 次回は糖尿病の運動療法についてお伝えします。

食事療法に関しては、この記事に記載した内容以外にかなり学びとなる部分がありました。更に学びを深めたい方は、当著書を購入してみてはいかがでしょうか。糖尿病に関する入門書として最適だと思います。

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参考図書: